フィンユールボウルが届いて僕は真っ先に鹿児島でwood workをしている
Crateの盛永さんに見せたくなりました。
そして彼からのレポートが来ました。折角なのでそのまま掲載します。
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1、材の大きさ
まず木取りは、横木取りです。(立木方向に対して器の口が横を向
く感じ)
このボウルの大きさだと、幅が390ぐらい厚みが200ミリほど
の板が必要です。
それを直径390ミリぐらいの筒型にしたのが元の材料です。
普通はこんなに厚く製材しないです。元の木の径がそうとう大きい
のだと思います。
あと、木は乾燥するにつれ芯に向かって割れてくるので、製材する
時に芯の部分は多めに捨ててると思います。
芯が器の上か下か分からない程、取られてるなので割れにはすごく
気を使ってると思います。
2、乾燥
製材したままの状態、もしくは筒型に切り抜いた状態でもなかなか
乾燥するのに時間がかかるので、
一度、ぶ厚い器の形にして(荒繰り)乾燥させているはずです。
(こうすると割れも出にくい)
この状態で変形させて、またちょっと削って(中繰り)木が動かな
くなるまで乾燥させます。
ボブストックスデイルもそうやってるっぽいです。
(僕は乾燥している材しかほとんど使わないので、この作業はして
ないです。
材木屋で放置されている端材みたいので作っているので。その分固
くなってるので苦労します。)
期間ですが、たぶん、、この方法だと半年とか1年ぐらいではない
でしょうか。
3、仕上げ
中繰りまでできて、乾燥までしていれば、仕上げは1日もあれば完
成すると思います。
チークは固い割には刃物の通りがいいので、削るのは難しくないは
ずです。
4、気を使うところ
あれを作ってらっしゃる人は、図面に忠実だと思うので、最後にバ
タフライ型に口を削る道具を
わざわざ作ったのではないでしょうか。しかも器の大きさに合わせ
て数種類。いや、絶対そうです。
僕も作ったのですが、太い筒型のものにヤスリを貼付けて回転さ
せ、それに押し当てて削るものです。
http://crate.jugem.jp/?eid=77
僕のは適当ですけど。たぶん、やり方は一緒の方法です。
でも、同じ物をいくつも作るとなると、失敗するものもけっこう出
るはずです。
簡単そうで難しい作業です。チークは粘りがあるって言いますが、
欠けやすくもあるので。
5、気がついたこと
底の裏に、旋盤に取り付けていた跡(穴が3つ)が残っていますね。
アルマアレンさんのボウルも、残ってますよね。
今はいろんな道具があるので、跡を残さない方法もありますが、大
きいボウルを作るとなると
旋盤にどうやって固定するかって、昔の人は特に色々悩んだんじゃ
ないかな〜って想像できます。
この跡は仕方ないってことになったのかなぁ。おもしろいところでした。
6、最後に
もっとオブジェっぽいのかなぁと想像していたのですが、実は実用
性を感じるものになっているのですね。
もっと上手に?作れるはずなのに、量産できる範囲のクオリティー
で製作している感じがしました。
昔はどんな価格帯で売ってたのかが気になるところです。
僕ももっといい環境で大きい作品を作れるようになりたいなと、つ
くづく思いました。
まずは機械を買い換える所からです。。道のりは遠いです。
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制作者なりの意見が面白いですね。数年前に岐阜のキタニの方と話をしました。このボウルをきちんと制作してみたいという話をお伺いした事を思い出しました。木工職人の憧れなのかもしれません。素人目にみれば誰もが削っただけでしょ〜なんて思うかもしれません。しかし、ウッドボウルには様々な木工技術が詰まっています。そして木という自然素材との言葉のやり取りみたいな事が恐らく行われているのでしょう。
ホントこんなレポートを頂けて感謝です。盛永さんのボウルも凄く素敵です。いろいろな事を吸収して自分の作風が出て来たときが楽しみです。
ブログにUPしてからそこそこの問い合わせを頂いております。ありがとうございます。まだ現物は原宿事務所にありますので見に来てください。
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